なぜ、ペットの葬儀屋さんをやろうとしたのか?
そこに至るまでには、、、数年前に 実家で飼っていた犬、チビとの別れがあります。
体は中型犬より大きいくせに、とても臆病で、そして気の優しかったチビ。
身勝手な飼い主が、転居のために身重のまま放置していった母犬から生まれたチビ。
赤ちゃんを守るために一生懸命な母犬と、信頼関係を結び、家につれてくるのは大変なことだったと、聞きました。
ずっと一緒だったチビは、僕にとって大切な家族でした。
実家に帰る度に、最高の笑顔?シッポを振って迎えてくれていました。
そんなチビに、何年か経って、「寿命」という別れがやってきました。
13歳でした。
チビが亡くなったのは、僕の仕事が休みの日。
まるで、僕の休みに合わせて頑張ってくれたみたいな最後。
実家に急いで帰った僕に、オカンが「午後にはお迎え来てだから、、」と。
何??誰が?
詳細を聞くと、「チビの母親と同じペットの葬儀屋さんに頼んだ。」と、、、
葬儀屋さんがあることも知りませんでした。
人と同じく霊柩車が来るのだろうか?どんな葬儀なんだろ う??
時間通りに やって来た葬儀屋さんは、想像とは違い、普通の乗用車。
荼毘にふしたチビの姿をジックリ見る葬儀屋さん。
次の言葉は、、、
「このサイズならこっちの棺桶に入りますね~。中型サイズでいけますよ。」
サイズ、、、
ちょっとしたデザインはあるものの、明らかにダンボールの棺。
あまりにも淋しい棺だったから、オカンと庭に咲いてる花を入れ、チビの周りを飾りました。
それから葬儀屋さんは、チビの眠る棺の前に立ち、何だか聞いた事もないお経を読み、それで葬儀は終了。
泣きそうになりながら、、、グッと我慢し、棺を車のトランクへと運ぶ。
ずっと違和感を感じながらの、チビとの最後の別れ、、、
人ならば最後にクラクションを鳴らすところを、車は静かに去って行きました。
葬儀屋さんが帰った後、オカンに「あれいつ焼くんや?骨はいつ拾いに行くんや?」と、聞くと、
「あれは他と一緒に焼くらしいし、、、骨は合同墓に入れるらしい。前もそうしてもらったんよ。」との答え。
あんだけ可愛がってたチビがそんな末路?納得のいかない違和感の答えはそこにありました。
聞けば、その当時、親もペットが死んだらそれくらいの事しか思いつかなかったようでした。
僕の想像と遥かに違っていた。
これがペット葬儀の当たり前なんだろうか?
他はどうなんだろう?
家族と同じ、人と同じくらい心ある見送り方はないのだろうか?
これではチビに、また生まれ変わっても家族になろうな、なんて言えない。
無償の愛情、癒しをくれたペット達、一人でお留守番させたりして淋しくさしたりたりした。
沢山のものをもらったのに、、、
チビからしたら人生のすべてだったはずなのに、、、
最後の最後にこれではあまりにも申し訳なく思った。
この出来事は、頭の中にずっと残ったままでした。
それから 何年か経ち、自分の家でも猫を飼う事になりました。ペットショップで購うのではなく、里親募集の譲渡センターさんに貰い受けに行きました。
一匹は、真っ黒な元気な女の子。
名前は僕が、誰からも愛されているオニギリの具「こんぶ」って、つけました。
あともう一匹は、ペットショップで里親募集していた白い男の子。
この子は病気をしていたので元の飼い主さんに返される予定だったのを、ほっとけず貰い受け、我が家の家族となった「とうふくん」
この二人と毎日生活していて改めて想う事。
目に見えない本当に沢山の愛を貰ってると実感した事。
この子達の瞳を見ていると、やはり あの日のチビを思い出さずにはいられない。
もし この子が亡くなった時、僕はどうするんだろう?
多分、ボロボロな精神状態になり、何をどうしたら良いか迷うだろう。
けれども、これだけはわかる。あの違和感な葬儀だけは嫌だ!!
どんな葬儀屋さんがあるのかいろいろHPを見たり調べたりしました。
意外に知らないだけで沢山の葬儀屋さんがありました。移動火葬してくれる業者さんなど、知らない事だらけ、、
ただ、沢山の葬儀屋さんを見ても、やはり僕の違和感は消えませんでした。
もちろん、いろんな考え方があるのもわかっています。でも、僕は違っていたのだから仕方がありません。
いろいろ考えて、自分の納得がいくやり方?葬儀?が無いなら、自分でやれば納得がいくものが出来るかもしれない、、、
一番は飼い主さんが納得いく見送り方だ、、、周りのやり方より、飼い主様の気持ちを最優先で、ちゃんとこの子がまた家族となれるように願いが繋がるお別れ。
そんな 気持ちを理解し、協力してくれる仲間達で今の会社を作る次第となりました。
ここに頼んで心から良かった、と言っていただけるように努力していこうと思います。
私達の大切な家族の為に、、、
また いつか 家族になれるよう願いをこめて、、、
貞守孝昭
めるもと聞いてピンときた人は 私と同年代かそれ以上の人...若い人には馴染みの無い 名前ですね...
そぅ 1971年に始まった アニメです。作者は手塚治虫さん、、、
アニメの内容は、、、突然の事故で母を亡くし兄弟の面倒をみなくてはいけなくなった女の子の主人公、メルモ。
亡き母は天国で神様にお願いし、幼くして兄弟の面倒を見るのは不憫だと、、いますぐメルモを大人にしてと懇願するが、いきなり 大人にするのも、、と神様は悩み、魔法のキャンディをつくる!!
赤色と青色のキャンディ、、、赤色のキャンディを食べると10歳若返り、青色のキャンディを食べると10歳としをとる!
このキャンディーの凄いところは、食べる配合によって、人間だけではなく、様々な動物になれる事、、、
この時の変身を覚えてる人は少ないかもしれませんが、、
人から動物になるとき、細胞分裂の段階、ネズミとも爬虫類とも言えない段階まで一旦戻る事、、、
私は鮮明に今でもこの変身を憶えています。
人も動物も、この段階では大差ないところから出来ているのです。
私がメルモと名前をつけたのは、人も動物も同じ命、、、重いも軽いもなく、、、
供養に対しても同じ気持ちで送りたいという思い。
次に生まれ変わっても、また家族になりたい。
どんな形でも良いからまたあなたに出会いたい。
そんな願いを込めて、めるもと社名にさせていただきました。
全国の保健所には命に期限をつけられた犬と猫がいます。
期限が切れて殺される犬と猫は、年間約13万頭。
皆、罪なき無垢な命たちです。
ペットショップに行く前にどうか一度、彼等に会いにいってくれませんか?
そして、よければ彼等を家族として迎えてくれませんか?
彼等に生きるチャンスを与えてあげてください。
彼等はそれ以上のものをあなたに返してくれます。
ペットショップにいる子たちも、保健所で死を待つしかない彼等も、同じ命です。
あなたを待ち続けている命があります。
あなたには、彼等を救う事が出来るんです。
Guardians of Our Strays
めるもの願いでもあります。
是非 ペットショップへ行かれる前に
保健所や里親募集されてるボランティア団体さんから小さな命を救ってあげてください。